インフォマート「BtoBプラットフォーム」の利用規約を分析してみた!
127万社が利用するBtoBプラットフォームの利用規約をAIで分析。データ所有権、解約違約金、反社条項、2024年7月全面改定のポイントを解説します。
インフォマートの利用規約、読んだことありますか?
インフォマートが提供する「BtoBプラットフォーム」は、国内で約127万社以上が利用する企業間取引(BtoB)のデジタルインフラです。請求書・受発注・契約書・商談・規格書など多岐にわたる帳票を電子化し、年間約71兆円(2025年度予測)の取引を流通させるサービスとして、日本のビジネスに深く根付いています。
請求書や受発注データを日常的に処理するうえで、利用規約の内容を把握していなければ、思わぬリスクに直面することがあります。
2024年7月1日、インフォマートは創業25周年・利用企業100万社超えを機に利用規約を全面改定しました。サービスごとに増えていた規約を整理・統合したこの改定——どんな点が変わり、何に注意すべきでしょうか。
TOS Analyzerで分析してみた結果
実際にインフォマートの利用規約を分析しました。以下に主要な条項を解説します。
データの所有権はユーザー企業に帰属する
BtoBプラットフォーム上でやり取りされる電子取引データ(請求書、受発注データなど)の所有権は、原則として**利用企業(ユーザー)**に帰属します。
ただし、注意点があります。
- 税法上の保存義務: 電子取引データは税法に基づき10年間保存されます
- 解約時のデータ取り扱い: 解約前にユーザー自身の責任でデータのバックアップが必要です
- システム・資料の著作権: プラットフォーム自体(システム、付随資料等)の知的財産権はインフォマートに帰属します
「データは自社のものだから安心」と思いがちですが、解約時のバックアップ対応を怠ると、10年分の取引データを失うリスクがあります。
解約は1〜3ヶ月前の申請が必要
解約手続きには時間的な余裕が必要です。
- 標準的な解約申請: 解約希望月の1ヶ月前までに所定の手続きが必要
- 一部サービス: 3ヶ月前までの申し出が必要な場合がある
- サービス開始前の解約: セットアップ費用と同額の違約金が発生する規定がある
BtoBサービスに多い構造ですが、「解約したい月に申請」では間に合いません。特にサービス開始直後のキャンセルには違約金が伴う点は要注意です。
反社会的勢力への強い姿勢
利用規約では、反社会的勢力に該当する場合や、それらと密接な関係を持つことが確認された場合、インフォマートは予告なしにアカウントを停止・解除できると規定しています。
また、以下の場合にも利用停止・契約解除が可能です:
- 規約違反行為
- インフォマートからの要請への不対応
- 料金の延滞
- 破産・民事再生等の申立て
法人向けサービスならではの厳格な運用基準が設けられています。
BtoB特有の禁止事項:下請法への注意
インフォマートの規約には、BtoBサービスならではの禁止事項が含まれています。親事業者(発注側)が下請事業者(受注側)に対して行う以下の行為が明確に禁じられています:
- 受領拒否・支払遅延・代金の減額・返品
- 買いたたき・購入強制
- 割引困難な手形の交付
- 報復措置
プラットフォームを通じた取引においても、下請法の適用は避けられません。受発注機能を使う企業は特に注意が必要です。
2024年7月全面改定のポイント
| 変更前 | 変更後(2024年7月〜) |
|---|---|
| サービスごとに個別の利用規約(特約) | 共通規定 + サービス固有規定に整理・統合 |
| 複雑な構成 | シンプルな体系へ |
また、2024年8月には「BtoBプラットフォーム 受発注」の料金改定も実施されました。売り手企業は取引金額に応じた4段階の積み上げ式従量制(上限15万円)へ移行しています。
要注意ポイントまとめ
分析の結果、特に注意すべき点をまとめます。
1. 解約前のデータバックアップは必須
解約後はデータへのアクセスが制限される可能性があります。10年分の取引データを保全するため、解約申請と同時にバックアップ計画を立てましょう。
2. ダウングレード申請にも締め切りがある
有料プランのダウングレードは適用希望月の前月末日までに申請が必要です。月単位での申請し忘れは、1ヶ月分の余分な費用につながります。
3. パートナー経由の契約には独自規定がある
代理店・パートナー経由で契約した場合、解約条件や手続きがパートナー独自の規定に従うことがあります。インフォマート本体の規約だけでなく、パートナー規約も確認が必要です。
他サービスとの比較
| 項目 | インフォマート | メルカリ | LINE |
|---|---|---|---|
| データ所有権 | ユーザー企業に帰属 | ——(コンテンツ利用権はメルカリが取得) | ——(公開投稿は無償・無期限) |
| 解約申請 | 1〜3ヶ月前が必要 | アプリ内でいつでも可 | いつでも可 |
| 解約違約金 | サービス開始前解約で発生 | なし | なし |
| 対象ユーザー | 法人・個人事業主限定 | 個人ユーザー中心 | 個人・法人どちらでも可 |
インフォマートはBtoB特化のサービスである以上、解約・データ管理・下請法対応など、法人利用者が見落としがちなリスクが多く含まれています。
まとめ:インフォマートの利用規約で覚えておくべきこと
インフォマートの利用規約で特に覚えておきたいポイントは以下の5点です。
- 電子取引データの所有権はユーザー企業に帰属するが、解約時のバックアップは自己責任
- 解約申請は1〜3ヶ月前が必要——月初に申請しても間に合わないことがある
- サービス開始前の解約はセットアップ費用と同額の違約金が発生する
- 反社会的勢力への該当が確認されると予告なしにアカウント停止
- 2024年7月の全面改定で規約体系が整理されたため、旧規約を参照している場合は更新が必要
127万社が使うサービスだからこそ、きちんと把握しておきたい内容です。
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インフォマートに限らず、毎日使っているビジネスツールの利用規約には、知らないとリスクになる条項が潜んでいます。
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