スパイダープラスの利用規約を分析してみた!

建設業2,117社が利用するスパイダープラスの利用規約をAIで分析。図面データの取り扱い、中途解約の返金なし条項、2025年4月改定ポイントを解説します。

スパイダープラスの利用規約、読んだことありますか?

スパイダープラス(SPIDERPLUS)は、建築業・空調衛生設備業・電気工事業・プラント業向けの図面・現場管理クラウドサービスです。東証グロース上場(証券コード: 4192)企業が提供し、2024年12月末時点で契約社数2,117社・契約ID数75,555ID、ARR(年間経常収益)45.3億円(前年比+29%)を誇る建設テックの主力サービスです。

現場の図面データや施工記録といった重要情報を預けるサービスだからこそ、利用規約の内容を把握しておくことは特に重要です。

2025年4月1日、スパイダープラスは利用規約を改定し、契約期間の明確化遅延損害金の利率明記初期解約制限の追加という3点が新たに盛り込まれました。

TOS Analyzerで分析してみた結果

実際にスパイダープラスの利用規約を分析しました。以下に主要な条項を解説します。

図面データはサービス改善にも使われる

利用規約第12条では、ユーザーがアップロードした図面・現場データについて、スパイダープラスが以下の目的でアクセス・利用できると規定されています:

  • 製品開発・改善
  • マーケティング施策の検討・実施
  • 問い合わせ対応

建設現場の図面には、未公開の建物情報や機密性の高い施工データが含まれます。「クラウドにデータを上げたら自社のものだ」と思いがちですが、規約上はサービス改善への利用も想定されている点は念頭に置く必要があります。

なお、図面データの所有権については規約上の明示的な記述は確認されていません。

中途解約でも全額支払い義務・返金なし

スパイダープラスの契約条件(第7条)には要注意の条項があります。

契約期間中に途中解約した場合であっても、残余期間分の料金が発生し、返金は行わない。

具体的には:

  • 解約申請の期限: 解約希望日の2ヶ月前〜10日前の間に申請が必要
  • 利用開始月内は解約不可
  • 契約成立日から一定期間の解約は不可(2025年4月改定で追加)
  • 期間中途解約でも全額支払い義務・返金なし

年間契約を結んだ後に業務縮小や現場終了の事情が生じても、全額を支払わなければなりません。解約申請のタイミングと契約期間は十分に確認してから契約しましょう。

事前通知なしのアカウント停止

第11条・第23条により、以下の場合はスパイダープラス側が事前通知なしでアカウントを停止・契約解除できます:

  • 利用規約違反
  • 料金の延滞
  • 手形・小切手の不渡り
  • 破産・民事再生・会社更生の申立て
  • 解散事由の発生
  • 禁止事項(第16条)に該当する行為

建設現場で使用中のシステムが突然停止すると、施工管理に直接支障が出ます。特に料金延滞は避けるべき最重要事項です。

禁止事項:リバースエンジニアリング・転貸は厳禁

第16条では11項目の禁止事項が規定されています。注目すべき点:

禁止行為内容
リバースエンジニアリングアプリの解析・逆コンパイル
不正アクセス試行セキュリティの脆弱性への接触
転貸・複製サービスの第三者への提供
知的財産権侵害スパイダープラスの商標・著作権侵害
包括条項「その他不適切と判断する行為」

最後の包括条項(「その他不適切と判断する行為」)はスパイダープラスが独自判断で禁止行為を拡大解釈できる余地を持っています。グレーゾーンの行為は事前に確認することをおすすめします。

規約改定の変遷

適用日主な変更内容
2022年7月1日不正アクセス禁止追加、年間契約追加など大幅改定
2023年2月1日解約申請日数見直し、外部サービス連携明記
2023年10月1日料金変更条項追加、業務委託明記
2025年4月1日契約期間明確化、遅延損害金利率明記、初期解約制限追加
2025年11月1日最新改定(詳細は公式サイト参照)

2025年4月の改定で新たに加わった「初期解約制限」は特に重要です。契約成立直後の一定期間は解約できないことが明記されたため、契約前に期間設定を確認しておく必要があります。

要注意ポイントまとめ

1. 解約申請は「2ヶ月前」を厳守する

スパイダープラスの解約申請は希望日の2ヶ月前〜10日前というウィンドウがあります。うっかり忘れると、さらに2ヶ月分の料金が発生します。カレンダーに解約申請リマインダーを設定しておきましょう。

2. 図面データのバックアップ体制を確立する

クラウドに依存した図面管理では、アカウント停止やサービス終了時のデータ消失リスクがあります。重要な図面は定期的にローカルバックアップを取る運用ルールを設けることが賢明です。

3. 料金支払いは最優先事項

料金延滞は事前通知なしのアカウント停止につながります。現場管理ツールのアクセスが突然失われると施工管理に深刻な支障をきたすため、支払管理を徹底しましょう。

他サービスとの比較

項目スパイダープラスインフォマートメルカリ
中途解約返金なし(全額支払い義務)違約金規定あり該当なし
解約申請2ヶ月前〜10日前1〜3ヶ月前いつでも
データ利用製品改善・マーケに利用可ユーザー所有宣伝・研究に利用可
事前通知なし停止あり(料金延滞等)あり(規約違反等)あり(永久BAN)

まとめ:スパイダープラスの利用規約で覚えておくべきこと

スパイダープラスの利用規約で特に覚えておきたいポイントは以下の5点です。

  1. 図面・現場データはサービス改善・マーケティング目的での利用に同意が前提
  2. 中途解約は全額支払い義務——年間契約は途中解約しても返金されない
  3. 解約申請は2ヶ月前〜10日前のウィンドウ内に必ず申請する
  4. 料金延滞は事前通知なしの停止につながる——現場管理への直接影響あり
  5. 2025年4月改定で初期解約制限が追加——契約直後の解約は不可になった

2,117社が使うサービスだからこそ、特に解約・データ管理の条項はしっかり把握しておきたい内容です。

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スパイダープラスに限らず、業務で使っているSaaSの利用規約には、知らないとリスクになる条項が潜んでいます。

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