ビザスクの利用規約を分析してみた!
年間6万件のマッチングを誇るビザスクの利用規約をAIで分析。報酬請求90日期限・AI回答禁止・1年間の迂回取引禁止・守秘義務の永続適用などを解説します。
ビザスクの利用規約、読んだことありますか?
ビザスク(VisasQ)は、国内最大級のビジネス特化ナレッジプラットフォームです。スポットコンサルティング(1時間単位のインタビュー形式)を中心に、国内登録者20万人超、海外登録者50万人超(190カ国)を誇り、年間約6万件のマッチングを実現しています。東証グロース上場(証券コード: 4490)企業が運営しています。
副業・フリーランスとして知見を提供するエキスパート、企業内調査を依頼するクライアント、双方にとって利用規約の内容は重要です。
2021年に米Coleman Research Groupを買収・子会社化したビザスクは、2023年10月1日に「ビザスク・コールマン統合利用規約」として規約を全面刷新しました。現行版は2025年9月1日改定です。エキスパートとクライアント双方に影響する重要な変更が含まれています。
TOS Analyzerで分析してみた結果
実際にビザスクの利用規約を分析しました。以下に主要な条項を解説します。
エキスパート必読:報酬請求は「90日以内」が絶対期限
エキスパート(知見提供者)にとって最も重要な条項がこれです。
取引終了後90日以内に報酬の請求書を提出しなければならない。期限超過の場合、報酬請求権は消滅する。
つまり、インタビューを実施してから3ヶ月以内に請求手続きをしなければ、報酬を受け取る権利が消えてしまいます。
「多忙で請求を後回しにしていたら3ヶ月が過ぎた」「確認メールを見逃して期限を過ぎた」という状況は十分ありえます。インタビュー完了後はすぐに請求手続きをする習慣が必要です。
AI回答は「謝礼無効」——AIツールの使用禁止
ビザスク固有のルールとして、AIツールを使った回答作成は明確に禁止されています。
エキスパートがAIツールを使用してインタビューの回答を作成した場合、謝礼は無効となる。
ChatGPTやCopilot等のAIで答えを生成・補完してインタビューに臨むことは規約違反です。自分の実体験・知見に基づいた回答が求められます。
エキスパートとして登録する際は、提供できる「生の知見」の範囲を正直に申告することが重要です。
成果物の著作権はクライアント・ビザスクに帰属
インタビューの過程でエキスパートが作成した成果物(資料、レポート等)の著作権・知的財産権は、規約上クライアントまたはビザスクに独占的に帰属します。
また:
- クライアントがインタビューで取得したアイデア・ノウハウは無償で自由利用可能
- エキスパートはそれらへの権利主張が不可
- インタビューの録音・録画・文字起こしはクライアントとビザスクが単独裁量で実施できる
知見を提供するビジネスモデル上、インタビュー内容は実質的にクライアント側が自由に活用できる設計になっています。
迂回取引は「1年間禁止」——プラットフォーム外の直接取引NG
ビザスクを通じて知り合った相手との直接取引は、厳しく制限されています。
ビザスクプラットフォームを経由して知り合った相手に対して、取引終了から1年間は直接取引・勧誘が禁止される。
「気が合った専門家に直接プロジェクト依頼をしよう」「この会社と長期的に付き合いたい」という場合も、1年間はビザスクを通じた取引が義務付けられます。
違反した場合は、直接取引で得た利益相当額の損害賠償請求につながる可能性があります。
守秘義務は「規約終了後も永続」
インタビューで知り得た機密情報(未公表財務情報・事業戦略・取引先情報等)の守秘義務は、ビザスクの利用規約が終了した後も永続的に適用されます。
エキスパートが注意すべき守秘義務の対象:
- 現雇用主の機密情報(競合企業への情報提供は特に厳禁)
- インタビュー中に知り得たクライアントの内部情報
- 第三者の個人情報
年1回のコンプライアンストレーニング修了もエキスパートの義務として規定されています。
競業避止:現職の競合企業との取引禁止
エキスパートが現在雇用されている企業の競合企業からのインタビュー依頼は受けられません。
現雇用主の競合企業との取引は禁止。
これは多くのエキスパートが気づかずに違反する可能性がある条項です。副業でビザスクを活用する会社員は、インタビュー依頼を受ける前に依頼企業と自社の競合関係を必ず確認しましょう。
規約改定の変遷
| 改定日 | 内容 |
|---|---|
| 2021年 | Coleman Research Group買収完了 |
| 2023年10月1日 | 全面改定:ビザスク・コールマン統合利用規約へ一本化(グローバルスタンダード準拠) |
| 2024年9月24日 | プライバシーポリシー・個人情報取扱い改定 |
| 2025年9月1日 | 利用規約一部改定(現行版) |
| 2025年11月14日 | プライバシーポリシー最終改定(現行版) |
2023年のColeman統合対応が最大の規約変更です。グローバル7拠点での運用に対応するため、国際的な法的基準を取り込んだ内容に刷新されました。
要注意ポイントまとめ
1. 報酬請求は「インタビュー直後」に行う
90日ルールは例外なし。インタビュー完了後は、その日中か翌日中に請求手続きを完了させる習慣をつけましょう。
2. 副業エキスパートは競合チェックを先に行う
インタビュー依頼を受けた後に「競合だった」と気づくのでは遅い。依頼企業のサービス・業種を確認してから受諾するプロセスを確立しましょう。
3. 「知人として後で依頼しよう」は1年間NG
ビザスク経由で知り合ったクライアントへの1年以内の直接営業・取引は規約違反です。長期的な関係構築を希望する場合は、プラットフォーム内で継続的に取引しましょう。
他サービスとの比較
| 項目 | ビザスク | クラウドワークス | ランサーズ |
|---|---|---|---|
| 報酬請求期限 | 取引後90日 | 原則翌月払い | 原則翌月払い |
| AI利用禁止 | あり(謝礼無効) | 明示規定なし | 明示規定なし |
| 直接取引禁止 | 1年間 | 原則禁止(期間限定) | 原則禁止 |
| 守秘義務 | 規約終了後も永続 | 規約期間中のみ | 規約期間中のみ |
ビザスクの特徴は「実体験・知見」に基づくインタビューであることから、AI回答禁止・守秘義務の永続適用など、専門性担保と機密保護に特化したルール設計が目立ちます。
まとめ:ビザスクの利用規約で覚えておくべきこと
ビザスクの利用規約で特に覚えておきたいポイントは以下の5点です。
- 報酬請求は取引後90日以内——期限超過で請求権が消滅する
- AI回答は謝礼無効——ChatGPT等のAIを使った回答作成は規約違反
- 成果物の著作権はクライアント・ビザスクに帰属——インタビュー内容は自由に活用される
- 迂回取引は1年間禁止——プラットフォーム経由で知り合った相手への直接取引NG
- 守秘義務は規約終了後も永続——インタビューで知り得た機密情報は永久に守秘が必要
年間6万件のマッチングを支えるサービスだからこそ、エキスパート・クライアント双方が正確に把握しておきたい内容です。
TOS Analyzerで自分でチェックしてみよう
ビザスクに限らず、毎日使っているビジネスサービスの利用規約には、知らないとリスクになる条項が潜んでいます。
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