Zoomの利用規約まとめ【会議の録音・データはどう扱われる?】
Zoomの利用規約をAIで分析。会議の録音データの扱い、AIによる解析への同意、個人情報の第三者提供、無料プランと有料プランの違いなど、仕事で使う前に知っておくべき重要ポイントを解説。
Zoomの会議データ、本当に安全ですか?
リモートワークの普及とともに、Zoomはビジネスに欠かせないツールになりました。日常的に使っているZoomですが、「会議の録音データはどこに保存されているの?」「AIによる解析に同意しているって本当?」という疑問を持ったことはありませんか?
Zoomの利用規約は、一般ユーザーが意外と知らない重要な条項を含んでいます。特に仕事上の機密情報を扱うビジネスパーソンにとって、規約の内容を理解することは必須です。
TOS Analyzerで分析してみた結果
Zoomの利用規約(Terms of Service)とプライバシーポリシーを分析しました。以下に重要な条項を解説します。
会議の録音・文字起こしデータの扱い
Zoomで会議を録音した場合、そのデータの扱いはホストの設定によって異なります。
**クラウド録画(Cloud Recording)**の場合:
- 録画データはZoomのクラウドサーバーに保存される
- 保存期間はプランによって異なる(無料プランは30日間など)
- ホストがデータを削除するまでZoomのサーバーに残る
ローカル録画の場合:
- 自分のデバイスに保存されるためZoomへの提供はない
- より安全だが、管理責任はユーザー側にある
重要なのは、クラウド録画を使った場合、そのデータはZoomが管理するサーバーに置かれるという点です。機密性の高い会議ではクラウド録画を避けるか、有料プランで独自のストレージ連携(Dropbox、Google Driveなど)を活用することを検討しましょう。
AI機能とデータ学習への同意
2023年以降、Zoomは会議の内容をAI機能(Zoom AI Companion)で活用する機能を追加しました。規約によると:
- AI Companionを有効にした場合、会議の内容が機能改善に利用される可能性がある
- デフォルト設定ではAI機能はオフ(ホストが明示的に有効化する必要がある)
- AI機能を使ったデータのAIトレーニングへの利用についてはオプトアウト可能
Zoomは2023年のプライバシーポリシー更新時に「顧客データをAIトレーニングに使用する」という条項を追加して批判を受け、その後「顧客の同意なしにAIトレーニングへ使用しない」と修正しました。
設定確認方法:
- アカウント設定 → 「AI Companion」タブを確認
- 各AI機能のデータ利用設定を個別に確認
- 企業アカウントの場合は管理者が一括設定可能
個人情報・第三者への提供
Zoomが収集する主な情報:
- アカウント情報(名前、メールアドレス、プロフィール画像)
- デバイス情報(OS、デバイスID、IPアドレス)
- 使用状況データ(会議の開始・終了時刻、参加者数など)
- 会議のメタデータ(ただし会話内容とは別)
第三者への提供:
- 広告目的での個人データ販売は行わないと明示
- ただし、サービス提供に必要な範囲でサードパーティ(Salesforceなど)と共有
- 法律上の要請があった場合は開示する場合がある
無料プランと有料プランの違い
| 項目 | 無料プラン | 有料プラン |
|---|---|---|
| クラウド録画 | 利用不可 | 可能(容量はプランによる) |
| データ保持期間 | 制限あり | より長期 |
| 管理者権限 | 限定的 | 詳細な設定可能 |
| セキュリティ機能 | 基本機能のみ | SSO、暗号化強化など |
| エンドツーエンド暗号化 | 手動で有効化 | 同左 |
企業での利用にはBusiness以上のプランを推奨します。管理者が全ユーザーの設定を一括管理でき、セキュリティポリシーの適用が容易になります。
準拠法と紛争解決
Zoomの利用規約はカリフォルニア州法に準拠しています。日本のユーザーが法的トラブルになった場合、日本の消費者保護法との兼ね合いが複雑になる可能性があります。
ただし、EU・英国ユーザー向けには別の準拠法が適用されるケースもあり、地域によって規約の適用が異なります。
要注意ポイントのまとめ
Zoomの利用規約で特に注意すべき点は以下の通りです。
1. クラウド録画には注意
機密性の高い打ち合わせ(顧客情報・経営情報・未公開製品情報など)をZoomで行う場合は、クラウド録画を使わないか、利用する場合はデータ削除ポリシーを確認してください。
2. AI機能の設定を確認する
会社のZoomアカウントでAI Companionが有効になっているか確認しましょう。企業の管理者は、AIデータ利用のオプトアウト設定を全社的に適用することができます。
3. 会議参加者全員の同意が必要
日本の法律では、会議の録音・録画には参加者全員の同意が必要な場合があります。Zoomの録音機能を使う際は、必ず参加者に録音の事実を告知し、同意を得てください。
4. 無料プランでの業務利用は慎重に
個人利用・小規模なミーティングは無料プランでも問題ありませんが、顧客情報・社内機密を扱う会議に無料プランを使うのは避けましょう。
他社ビデオ会議サービスとの比較
| 項目 | Zoom | Microsoft Teams | Google Meet |
|---|---|---|---|
| データ保存場所 | 米国(Zoomのクラウド) | Microsoftクラウド | Googleクラウド |
| AI機能のデータ利用 | オプトアウト可 | オプトアウト可 | 利用規約確認要 |
| エンドツーエンド暗号化 | 手動設定が必要 | 対応 | 対応 |
| 準拠法 | カリフォルニア州法 | ワシントン州法 | カリフォルニア州法 |
| 企業向けデータ保護 | Businessプラン以上 | Microsoft 365と統合 | Google Workspaceと統合 |
まとめ:Zoomを安全に使うために
- クラウド録画は機密会議では使わない——またはデータ削除ポリシーを確認する
- AI機能のデータ利用設定を確認し、必要に応じてオプトアウトする
- 会議の録音前に参加者全員の同意を得る(日本の法律上の義務)
- 企業利用はBusinessプラン以上を推奨——管理者機能でセキュリティ設定を統一
- 定期的に設定を見直す——Zoomはアップデートで機能・規約が変更されることがある
Zoomは便利なツールですが、ビジネスで使う際は設定とデータの扱いをしっかり把握しておくことが重要です。
TOS Analyzerで自分でチェックしてみよう
Zoomに限らず、毎日使っているビジネスツールの利用規約には、知らないとリスクになる条項が含まれていることがあります。
TOS Analyzerは、AIが利用規約を瞬時に分析し、重要なポイントとリスクをわかりやすく表示するChrome拡張です。数十ページの利用規約も3分で把握できます。
Zoom以外にも、Slack、Notion、Google Workspace、Salesforceなど、業務で使うツールの規約チェックにぜひ活用してください。
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